その規模が大であれ小であれ、分野ごとの分量は少なくても、そのおおもとの種類のようなものはどこへ行っても変わらないような気がします。
小説や学術書、参考書に文庫本、漫画、雑誌等々。
さらにそのなかでも細分化され、ありとあらゆる種類の中から、多岐にわたったジャンルの本が陳列されている場所。そこが書店。
そうなってくるとその書店に集まってくる人たちも、やはり様々なジャンルが揃うわけで、さながら人種のるつぼと言ったところ。アメリカ人もビックリ、雑種の空間がそこには形成されているわけです。
えーこんばんは、snowmanです。
いやー先ほどは自分のマニアっプリを遺憾なく発揮させた文章をもろんと更新しちゃったので、今度は打って変わって四番ピッチャーノーマルsnowman。
ブォンブォンバットを振って一発ホームランを狙っていきますぜ!
はい、そんなわけで今日は帰り道にちょいと用がありまして少し大きめの本屋さんに赴いたのでありました。
まぁ、用って言うのはぶっちゃけ参考書買うことだったんですけど、僕の地元にある本屋って少々規模が小さいんですね。
そうすると先ほども述べましたとおり、大きい場所でも小さい場所でも置いている種類というものはさして変わらないものなんです。
んでどこに影響が出るかというと、まぁ本の質なんです。
ここでいう質というのは本自体の内容的な質ではありませんよ?
あたりまえだけども買った店が違うだけで同じ本なのに大規模店のほうが質がいい!流石!!とかそんなんじゃなくって、なんというか充実度の違いですかね?
まぁそんなこんなでsnowmanさんがよく暇なときに回遊しているようなこじんまりとした店では、やっぱり参考書というものにおけるウェイトは低いわけで、必然的に町の外へ赴かざるをえなかったというわけなんです。
で、前置きが長くなってしまいました。
んでちょっと県の中心部にある大きめの書店を利用してきたんです。
実際買うものなんていうのはあらかじめ決めてあったりするわけで、品定めには時間はそんなにかかりませんでした。
ちゃちゃっと選んでレジへと向かったんですが、なんか見たらすんごい列を成して人が並んでんの。
まるでこれから握手会とか開催されんじゃねぇの?ってくらい人が、並んでました。
まぁそんなこといっても始まらないわけで、僕はしぶしぶ一番後ろに並ぶことにしました。
参考書って言うのは中が見られるようにってカバーがかけられていないことが多く、僕も最初は中を見て、まだ買ってもいない参考書で勉強なんかを始めてみたんですけれど、ちまちまと動く列と、喧々囂々とした雰囲気の中では集中することなんぞ出来ず、3分で断念。
しばらくはボケー…っと店内とかを眺めてたんですが、流石人種のるつぼ。様々な人種の人がいらっしゃいました。
まず目に付くのが雑誌コーナーで立ち読みをしている女子高生。
友達なんかとファッション誌見てるんだか週間誌みてるんだかわかりませんが、少々頭のたらなそうな声なんかで
「マジありえないんですけどぉ〜」
「マジありえないんですけどぉ〜」
とか友達同士で言い合ってました。
いったい何がありえなかったんでしょう。
次に目に付いたのは中高年くらいの男性でした。
文庫本コーナーでジェントルな雰囲気を漂わせているダンディズムに始まり、怪しげな18歳未満立ち入り禁止のカーテンをくぐり、闇へと消えていくエロティシズム。
あえて何も触れませんが、背広のまま入るってどうなんですかね…?
そいでもって主婦っぽい人が
「今晩の夕飯は何にしようかしら、ムフフン」
なんて言いながら楽しそうに料理本見てたりだとか、
学生服を着たガリガリの眼鏡君がプロレス雑誌を読んでたりだとか、
こうやって本屋を眺めてみる機会って中々ないと思うんですけど、結構楽しいんです。
まぁ人間観察とかって言ったら聞こえが悪いかもしれないんですけど、それでも本っていうのはいわば趣味を体現しているものじゃないですか。
嫌いな本は読まないし、自分の興味のない本に注意を払うこともない。
逆もまた然りです。
そういう意味では本屋にいる人たちって、そこにいるときは素になってる気がするんですよ。
ホラ見てごらんよ、あの人を。いっけんどこにでもいそうな少年だけれども、手に持っている本のタイトルは「妹は思春期」だし、あそこのお父さんが持っている本は官能小説だ。
あそこの奥さんが持っているのは「夫の不倫で苦しむ妻たち 」ってタイトルの本だし、眼鏡をかけた勉強が得意そうな少女が持っているのはドラムの入門書だ。
絶対にみんなそんなものを持っているなんて職場や学校の前では自分からは言いそうにもないものを本屋では買っている。
本屋は人種のるつぼであるのと同時に、人間の心のオアシスでもあると思うんです。
と思いをめぐらせていたところ、どこから現れたのか、おじいさんが急に僕の前に割り込んできました。
ほんっとに、最近多いんですよね、こういった老人。自分達は何やっても許されるみたいな感じで、年寄りであることを逆手にとって、やりたい放題しちゃってる人が。
最近では若者に対してそういうことを言う傾向にあるみたいですけど、そんなことはないです。
やっぱりいつの時代にもルールを守れない人はいるし、我侭な人だっている。
そういった人もこの人種のるつぼには存在しているようです。
よーし、ここは一つ僕がガツンといってやろう!!
と意気込み、ご老体に声をかけようとした矢先、チラリと手に持った本が見えたのです。
「嬢王」
じょ、じょじょじょじょじょ、嬢王〜〜〜?!
嬢王っていったら金曜夜0:12より放送中の噂によるとアダルトビデオの女優やらが出演して活躍なさっていることで有名なあのドラマ、ビジネスジャンプか何かで掲載されている原作の、あの嬢王ですか!?
びっくりしておじいさんの顔を確認してみると、なんかメッチャいい人そうなの。
ちびまるこちゃんに出てくる佐々木さんみたいな顔してて、趣味は盆栽です。っていいそうな心優しそうなおじいさんなの。
もうわけがわからない。アレ?もしかしてこのおじいさん元から僕の前に並んでたんじゃないのかな?
とか混乱している間に、おじいさんはさっさと会計を終えて人ごみの中へと紛れていきました。
何度も言ってますが、本屋というものは素に戻れる空間のような気がします。
世間体もなんもかんもあんまし気にしない、ただ趣味だけの世界、本屋。
きっとおじいさんもただただ夢中で、嬢王が欲しくって、欲しくってたまらなくって、でも人には言えなくって、とにかく一刻も早く会計が済ませたかった。その一心だったのかもしれません。
そうしたなんだかよくわからない極限状態の中で、自分に忠実になりすぎちゃって、もしかしてそんな気はなかったのに結果的に割り込むような結果になってしまったのかもしれません。
本屋は、もしかしたらそういった心のモラルの壁まで打ち砕くほどに影響力のある場所なのかもしれない。
んなわけあるかい。
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